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+球体の上を歩く+

キミとボクの物語をだらだらつらつらと。ほぼ「週記」。時々物語じゃない時があります、更にご注意を。無断転写禁止です。<尚、この文章BLOGは二名で運営しています。>

僕は一つの世界に辿り着く。
そこで君の背中を見つけた。
ありがとうを伝えたい。
やっと動く足で必死に走って、もう直ぐ君に。
誰が夢だと言うのだろうか。
僕は君を見つけて、君が僕を呼んでくれる。

月の光が見えた。
西に傾いている。
今見えた。

僕の頭上には空が、広くまっすぐな心の君がいる空がある。
僕の身体を君の手が支える。
未だ立ち上がれない僕一人では。
それを君は気が付いて、静かに無言で支えてくれる。

ありがとうを言いたいけれど声が出ない。
苦しい、君に伝えたいのに。

足元にあるツタは段々と嗄れ始める。
僕はもう直ぐ自由になれるのかもしれない、と思った。
目が覚めると僕のそばには光があった。
何もない白い世界に、ちょこんとある。
君に初めて出逢った時みたいな、そんな感覚だった。

初めまして、と僕。
新しく進む道に君がいてくれるのが嬉しい。